デジタル遺産をどう残す？安心して家族に引き継ぐためのリスト作成法

2025年10月12日 2025年10月22日

am K.K.

私たちの生活はすでに多くの情報がオンライン上にあります。

SNS、ネット銀行、クラウドストレージ、サブスクの契約――。

これらはすべて「デジタル遺産」と呼ばれ、死後にどう扱われるかが近年大きな関心事になっています。

この記事では、デジタル遺産を整理し、家族が困らないように引き継ぐための実践的な方法を解説します。

「亡くなったあと、自分のスマホやネット口座がどうなるのか不安…」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

■ デジタル遺産とは？増え続ける“見えない財産”

デジタル遺産とは、故人が生前に利用していたオンライン上の財産やデータのことです。

代表的なものには次のようなものがあります。

これらは形がないため、遺族が存在さえ知らないケースが多いのが特徴です。

もし整理されないまま残されると、アカウントが不正利用されたり、資産を引き出せなかったりするトラブルに発展する可能性があります。

故人のスマホやパソコンにロックがかかり、遺族が大切な情報にアクセスできないケースが増えています。

遺族がオンラインバンキングや仮想通貨の情報を知らず、財産を相続できないこともあります。

生前にデジタル遺産をリスト化しておくことで次のようなメリットがあります。

こうした「デジタル版のエンディングノート」としてデジタル遺産のリストを準備しておくことが、これからの時代の備えといえます。

SNS、ネット銀行、クラウド、スマホアプリなど、自分が利用しているサービスをすべて書き出します。
利用頻度が低いものほど忘れやすいので注意しましょう。

各サービスのIDや登録メールアドレス、パスワード、二段階認証の設定方法などをまとめます。
セキュリティの観点から、紙やメモにそのまま書くのは避け、暗号化して保管する方法を検討しましょう。

写真、動画、契約書類などの保存場所をリスト化します。
スマホだけでなく、パソコンやクラウドの中にも大切な情報が分散しているケースが多いです。

生前に「どこに何があるか」を伝えておくことが重要です。

終活アプリを使って死後に共有する方法もあります。

デジタル遺産は、特別な人だけの問題ではありません。

スマホを持ち、ネットサービスを使う誰もが持っている新しい遺産です。

自分の大切な情報をきちんとリスト化し、万一のときに家族が困らないよう準備しておくこと――

それは「残す」ではなく、「守る」という新しい形の思いやりなのです。