【Twitter(X)】死んだ人のアカウントは削除できるのか?
目次

SNSは今や生活の一部となり、多くの人が日常的に利用しています。
特にTwitter(現X)は、速報性や拡散力の高さから世界中で広く使われており、日本でも高い利用率を誇ります。
友人とのやりとりや趣味の発信、情報収集の手段として欠かせない存在となっています。
しかし、考えてみたいのは「死んだ人のアカウントはどうなるのか?」という問題です。
利用者本人が亡くなった後も、そのアカウントはネット上に残り続けます。
遺族にとっては思い出になる一方で、悪用やなりすましといったリスクも存在します。
本記事では、死んだ人のTwitterアカウントを削除できるのか、またその対策について詳しく解説します。
1. 死んだあとのTwitterはどうなるのか?

利用者が亡くなった場合でも、Twitterのアカウントは自動的に削除されることはありません。
放置されたままのアカウントは、検索すれば誰でも閲覧でき、投稿や画像がそのまま残ります。
こうした状態が続くと、次のような問題が起こり得ます。
- ⚠️ 故人の名前を検索したときに古い投稿が出てきて遺族がつらい思いをする
- ⚠️ アカウントが第三者に乗っ取られ、迷惑投稿や詐欺に悪用される
- ⚠️ 故人の人格や評判を傷つけるようなデマの温床になる
実際、過去には亡くなった著名人のアカウントが第三者によって不正利用される事件もありました。
家族にとっては、悲しみが癒えない中で新たなトラブルを抱えることになりかねません。
2. 死んだ人のアカウントを家族が削除できるのか?

結論から言うと、家族が「死んだ人のアカウント」を削除することは可能です。
ただし、方法によって手間が大きく異なります。
✅ パスワードが分かっている場合
本人が生前にパスワードを家族に伝えていれば、ログイン後に設定から簡単に削除できます。
最もスムーズな方法です。
✅ パスワードが分からない場合
この場合はTwitter社に削除依頼をする必要があります。
その際には以下の書類が求められます。
- ・故人の死亡診断書または死亡証明書のコピー
- ・申請者(遺族)の本人確認書類
Twitter社が審査を行い、問題がなければ削除が認められます。
ただし、やり取りはすべて英語になる場合が多く、手続きが煩雑で時間もかかります。
3. SNSはTwitterだけ?

Twitterのアカウントを削除できたとしても、故人が利用していたSNSはTwitterだけとは限りません。
Facebook、Instagram、LINE、TikTokなど複数のアカウントを持っている人も少なくありません。
家族が知らないSNSアカウントが放置されていれば、そこから個人情報が漏れたり、なりすまし被害につながる危険性もあります。
つまり、「死んだ人のアカウント」問題はTwitterに限らず、SNS全般で考える必要があるのです。
4. 家族とSNSを共有したくない人は?

SNSは現実とは異なる「もうひとつの人格」を表現する場でもあります。
心理学では、こうしたネット上の自己表現をオンライン・アイデンティティと呼ぶことがあります。
現実の家族には見せられない一面をSNSで発信している人も多く、アカウントやパスワードを共有することに抵抗を感じるのは自然なことです。
そのため、死後にアカウントが残る不安はあっても、「生前にパスワードを渡すくらいなら放置でいい」と考える人も少なくありません。
SNSの世界が虚像に近いからこそ、現実の家族とは切り離して利用したいという心理が働くのです。
5. 死後にパスワードを共有する方法
「死後にアカウントを残したくないけれど、生前は誰にも見られたくない」――そんな矛盾したニーズを解決する方法も存在します。
たとえば、当社が提供するサービス「ロックの向こう」では、
- 生前はパスワードを誰にも知られることなく安全に保管
- 利用者が亡くなった後にだけ家族へ届ける
- オペレーターのサポートのもと、家族は大切な情報を受け取れる
これにより、TwitterだけでなくFacebookやInstagramなど複数のSNSにも対応できるため、残された家族が困るリスクを大幅に減らせます。

まとめ
TwitterをはじめとするSNSは便利で楽しい一方、死後に「アカウントが残る」という問題を抱えています。
放置すれば、悪用やトラブルにつながる恐れもあります。
死んだ人のアカウントを削除する方法は、パスワードを知っていれば簡単ですが、知らない場合は死亡診断書などを提出してTwitter社に依頼する必要があります。
さらに、Twitter以外のSNSも同様に共有しておかなければ、家族に思わぬ負担をかけることになります。
家族にパスワードを直接伝えるのが難しい人は、「死後だけ共有できる仕組み」を利用するのも有効です。
生前は安心してSNSを楽しみ、死後は家族が適切にアカウントを整理できる――そんな備えが、これからの時代には必要ではないでしょうか。

