[死んだらiPhoneどうなる?!] 自分を守りながら家族に残す
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現代の生活に欠かせないスマートフォン。
その中でもiPhoneのセキュリティの高さは非常に有名です。
Appleは独自のシステムと暗号化技術を採用しており、他社のスマートフォンと比較してセキュリティの強固さは突出しています。
そのため、iPhoneにログインするためのパスコードを知らなければ、端末内のデータにアクセスすることはほぼ不可能です。
ここでは「死んだらiPhoneどうなる?」という問題と、その対策を中心に解説します。
死んだらiPhoneどうなる?

セキュリティの高さが安心の一方で、「死んだらiPhoneどうなる?」という疑問が生じます。
自分が死んだ場合、パスコードを家族に教えていなかったiPhoneはどうなるのでしょうか。
結論から言えば、Appleの厳重なセキュリティのため、誰もアクセスできなくなります。
「iPhoneのロック解除サービス」を謳う業者も存在しますが、数万円から数十万円と高額な料金が発生する上、100%解除できる保証はありません。
近年のiPhoneは暗号化技術がさらに強化されており、専門業者であっても解除できないケースが増えています。
つまり、生前にパスコードを教えていないと、死後、家族は高額な費用を支払って解除を試みるか、あきらめるしかないのです。
場合によっては出費だけが発生し、結局ロック解除できないこともあります。
家族が困らないための対策
「死んだらiPhoneどうなる?」という問題を防ぐためには、次のような対策があります。
Appleの「デジタル遺産プログラム」

Appleは「デジタル遺産プログラム」を提供しています。
これを利用すれば、あらかじめ指定した遺族が死亡証明書を提出することで、iCloud上のデータにアクセスできるようになります。
パスコード管理の工夫
生前に信頼できる家族や遺言書にパスコードを残しておく方法もあります。
これにより、死後に遺族が確実に端末の中身を確認できるようになります。
対策のデメリット
しかし、これらの対策にも注意点やデメリットがあります。
生前から共有することによるトラブル

安心のためと、パスコードやApple IDを生前から教えておくと、逆に問題が生じる場合があります。
まだ存命中に端末を勝手に開かれ、プライベートな内容を見られてしまう可能性もあるからです。
また、財産や交友関係に関わる情報が早い段階で知られてしまい、遺族間の不信感やトラブルにつながるリスクもあります。
手続きの煩雑さ
Appleのデジタル遺産プログラムでは、死亡診断書や必要書類を提出しなくてはなりません。
さらに割り振られたApple IDが必要となるため、iPhone以外を使っている遺族は、なんらかの方法でAppleIDを保管しなくてはなりません。
本人にとっての手続きは簡単ですが、遺族にとっては煩雑になりやすいのです。
制限されるアクセス権
デジタル遺産プログラムでは、iPhoneそのものにはアクセスできません。
対象はiCloud上のデータに限定されます。
動画や写真、連絡先は閲覧可能ですが、購入済みアプリ、サブスクリプション契約情報、支払い履歴などは確認できません。
さらに、端末内に保存されたパスワードを使うこともできないため、アプリや会員サイトへのログインも不可能です。
プライバシーを守りながら家族に遺すには?
デジタル遺産プログラムであれば、残したいものを選択することができますが、パスワードなどを引き継ぐことができず、家族はネットバンクやインターネット保険のアプリを利用することができません。
かといって、iPhoneをロックしたまま残してしまうと、プライバシーは守られますが、大事な情報を家族に遺すことができません。
死後に大事をわたしてくれる終活アプリがあります。
パスコードをリスト化して死後にわたすことで、サブスクリプションの解約の依頼や、資産をスムーズに相続することができます。
終活アプリを使って、スマホロックをしたまま残せば、自分を守りながら家族に大事を遺すことが可能になります。
まとめ
「死んだらiPhoneどうなる?」という問題は、現代社会において無視できないテーマです。
パスコードを知らなければ家族はアクセスできず、解除業者に依頼しても高額な費用がかかり、解除できる保証はありません。
Appleのデジタル遺産プログラムや終活アプリの利用という方法もありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
安心して今を生きるためには自分にあった対応方法を選ぶことが先決です。
そして家族が困らない未来のために、Phone対策を早めに実行にうつしましょう。



