エンディングノートより先にやるべき!50代終活の意外な第一歩

エンディングノートは、自分の希望を伝えると同時に、家族の負担を軽くすることができます。
また、書くことで自分自身を振り返るきっかけとなり、万が一への備えから安心感も得られます。
しかし、それはすべての人に当てはまるでしょうか?
エンディングノートには、キャッシュカードなどの金融情報、葬儀やお墓に関する希望、生前に伝えられなかった自分史まで、さまざまなことを書けます。
その一方で「これを生前に家族に見られたくない」と感じる人もいるでしょう。
まずやるべきことは、エンディングノートが自分にとって本当に安心できるツールになるかを確かめることです。
この記事では、エンディングノートがかえって不安の種になる場合の説明と対策を紹介します。
目次
50代は生活環境が大きく変わる時期

50代になると、子どもが独立し、夫婦だけの時間が長くなります。
そのとき初めて、相手の癖や気になる点が目立つようになり、熟年離婚に至るケースも少なくありません。
逆に、子どもの巣立ちをきっかけに、お互いのお金を自分の楽しみに使いながら第二の人生を歩む夫婦もいます。
また、この年代では保険の見直しを始める人も多く、自分の資産を「自分のために使う」意識が強まるあらわれかもしれません。
とはいえ、子どもが独立しても親子のつながりがなくなるわけではありません。
今の厳しい社会情勢では、若者の一般的な賃金では家庭を持つことすら難しい状況です。
そんな子どもを少しでも支援したい、万が一のときは生活の助けになるようにしたい——。
その想いを残す手段の一つが、エンディングノートです。
生前に見られる不安は人間として自然な感情

秘密は心の中にとどめていれば安全です。
しかし、一度文字にしてしまうと「見られるかもしれない」という不安が生まれます。
現実に見られていなくても、「読まれたのではないか」という疑念が心に芽生え、それが次第に大きくなることもあります。
そうなると安心のために書いたはずのエンディングノートが、逆に不安の原因になってしまうのです。
これは人間の本能的な反応です。
どんなに安全な場所にいても動物が耳を澄ませるように、人間も危険を予防するための警戒心を持っています。
「疑うこと」は恥ずかしいことではなく、むしろ自然な自己防衛なのです。
エンディングノートの保管場所という悩み
せっかく書いたエンディングノートも、死後に家族に見てもらえなければ意味がありません。
そのためには、万が一の場合にどこにあるかを家族に知らせておく必要があります。
しかし、生前は見せたくない場合、保管場所が悩みの種になります。
見つかりにくい場所に隠せば、生前は安心ですが、死後に発見されない可能性もあります。
「安心」と「確実な引き渡し」は、しばしば両立しにくいのです。
対策1:2冊のエンディングノートを使い分ける
生前に見られたくない内容がある場合、2冊に分ける方法があります。
- 1冊目:家族に保管場所を伝え、葬儀やお墓など死後すぐに必要な情報だけを書く。
- 2冊目:見つかりにくい場所に隠し、生前に見られたくない内容を書く。
隠し場所は伝えなくても「もう1冊ある」ことだけは知らせておくのがポイント。
ただし、2冊目は隠し場所によって発見の時期が大きく変わり、見つからないままになる可能性もあります。
対策2:『ロックの向こう』で安全管理

保管場所や発見のタイミングを運に任せたくない方には、当社のiPhoneアプリ『ロックの向こう』がおすすめです。
- アプリで安否確認が取れなくなると、家族へ自動で連絡
- 金融情報やパスワードなど重要データを分割管理し、漏洩リスクを軽減
- 自分史や機密情報の保管場所を記録しておけば、運任せにせず確実に伝達可能
生前見られても問題ない内容はエンディングノートに、見られたくない内容はアプリで安全に管理する——。
この組み合わせが、安心と確実性を両立する方法です。
まとめ

50代の終活は、まず「エンディングノートが自分に合っているか」を見極めることから始めましょう。
そして、自分に合った方法で情報を安全に残す仕組みを整えれば、未来の安心を確かなものにできます。
