【死後】スマホの履歴を見られたくない人のための4つの対処法

スマホの中って、なんだかんだ見られたくないものです。

やましいことがなくても、検索履歴や見ていたサイトを知られるのは、ちょっと恥ずかしいもの。

「えっ、こんなこと検索してたの?」
「こんなサイト見てたんだ…」

そんなふうに思われたくない…と感じている方、多いんです。

日々の暮らしのちょっとした疑問をスマホで調べることが多いからこそ、余計に中身をのぞかれたくないものです。

でも一方で、スマホには大切な情報もたくさん入っています。

ネット銀行の情報、SNS、サブスクの解約情報、写真やメモ…。

もしものとき、スマホが開けなければ家族が困ってしまうのも現実です。

「死後、スマホは家族に渡したい。でも履歴は見せたくない」

そんなあなたに向けて、履歴を見られずに大事な情報だけを伝える4つの方法をご紹介します。

「履歴を見られたくない」気持ちは、わがままじゃありません

最近では、保険証やマイナンバーもスマホとつながって、ますます便利になっています。

でもその分、「見られたくない」と思うことを、少しわがままに感じる方もいるかもしれません。

でも、大丈夫。

履歴を見られたくないのは、誰にでもあるごく自然な感情です。

人には「パーソナルスペース」があるからです。


物理的な距離だけでなく、心の距離、情報の距離もそれに含まれます。

スマホの中身は、まさにその“心の中”。

どこまで見せるかはひとによって違うのです。

【見られたくない】と思いつつも…先延ばしにしていませんか?

「そのうちなんとかしよう」
「まだ元気だし、今すぐじゃなくていいかな…」

そう思って先延ばしにしてしまう方も多いのですが、実はそれが一番危険。

突然の事故や病気で、家族がスマホを開けなくなったとき、次のようなトラブルが起きています:

  • ネット銀行や証券口座が未処理のまま放置される
  • サブスクの解約ができず、支払いだけが続く
  • クラウドにある重要なファイルが開けず、手続きができない

これらは、パスコードや情報を残していなかったことで起きた、実際の「デジタル遺品トラブル」です。

死後に履歴を見られずに、家族に情報を伝える4つの方法

1. Safariで履歴を自動削除する設定にしておく

iPhoneのSafariには、一定期間が過ぎると自動的に履歴を削除する機能があります。

設定しておけば、いつの間にか履歴が消えるので安心です。

設定方法:
「設定」→「Safari」→「タブを閉じる」→ 削除タイミングを選択

この方法なら、見られたくない履歴が自然に消える仕組みが作れます。


2. インターネットアプリを2つに使い分ける

例えば、Safariは家族と共有してもいい情報専用、Chromeは見られたくない検索用、というように使い分ける方法です。

iPhoneにはFace IDやパスコードでアプリロックをかける機能があるので、見せたくないアプリにはロックをしておけば安心です。

(参照)iPhoneでアプリをロックする/非表示にする


3. USBメモリーや紙に「伝えたい情報だけ」まとめておく

履歴や検索内容を含めてiPhoneは見せずに、伝えるべき情報(ログインID・パスワードなど)だけを、紙やUSBメモリーで残す方法です。

ポイントは、「見られたくないものを隠す」でなく、「伝えるものだけ選ぶ」という発想に切り替えること。

こうすることで、Lineやメールの履歴など、インターネットの履歴以外も見られることがなくなります。

ただし、情報を控えたメディアや紙の存在を家族が知っている必要があるので、ときどき話題にあげるようにしましょう。

また、生前に見られる可能性もあることだけは頭に入れておきましょう。


4. iPhoneアプリ「ロックの向こう」を使う

「ロックの向こう」は、あなたの代わりに、死後に大切な情報だけを家族に届けるアプリです。

多くのサービスが「遺族の申告」によってスタートしますが、このアプリは安否確認機能で、自動的に家族へ連絡してくれます。

家族が忘れても、教えてもらえるので、安心して毎日を過ごせます。

まとめ:自分に合った方法で、安心を残しましょう

いまやスマホは、生活のすべてを支える大事な道具。

でも、「死後に履歴を見られたくない」気持ちと、「家族に必要な情報を渡したい」思いで迷う人も大勢います。

大切なのは、自分らしい方法でそのバランスをとること。

履歴を残さず、大事な情報だけを残す。

その方法を決めて、今から準備しておけば「見られたくない」気持ちも、「伝えたい」思いも、どちらも守ることができます。

時には見直しをするのもいいでしょう。

あなたに合ったやり方で、いざという時家族が困らないようにしておくことがベストです。

そして、デジタル遺品の心配から解放されましょう。